皆さんこんにちは。
葉挿しについて記事を書かせて頂いていますがチャレンジされましたか?
多肉の手入れ中に偶発的に葉が取れてしまったという方は、お試しで葉挿しをしてみるのも良いと思います。
あえて増やしてみようと思った方は好きな多肉の葉を取ってチャレンジしてみてください。
枯れてしまうこともあり得るのが多肉植物なので、もしもの時のクローン作りになりますよ。
そんな葉挿しをするときの注意事項を今回はお伝えします。
この2つの葉挿しの違いを見てください

上記の写真をよく見てください。
通常の状態は上で、下が失敗した葉挿しです。
エケベリアでもグラプトでもいいですが多肉植物から葉が出ている状態をイメージして、上から見た時に見える側を「表」、下にある側を「裏」とここでは呼ぶことにします。
上の写真の葉は「表」の状態で芽と根が出ていますが、下の葉は「裏」の状態で芽と根が出ています。
違うものを見てみましょう。

この葉も「裏」のまま土の上に置いて根が出てきたものです。
よく見てください。
根が付け根の上側から生えており、そこから下に向かって伸びているのがわかります。
このことからわかるように本来は「表」の状態がセオリーで、芽は「表」の状態で上に伸び、根は下に向かって伸びていくのが通常ということになります。
結果的に上記の写真の葉挿しは、芽が本来と逆で下向きに生えてしまっているということです。

この葉挿しが逆どころか横を向いてしまっていますね。
仕方ないのでそのまま植えますが、普通の状態に比べてねじれているような感じになっています。
なぜそうなってしまったかは本当にシンプルな理由なんです。
こうなってしまったのは〇〇〇だから
こうならないようにするための対策は、葉の向きを揃えることにつきます。
多肉が通常株についているときの向きに合わせて葉挿しを並べておけばこうはならなかったということです。
つまり・・・

上記の写真では中央の葉が逆向き(裏)になっていますよね。
下の方にも裏になっているものがあります。
この状態で芽と根が出てくると先ほどの状態になってしまうわけです。
絶対にダメではありませんが、本来の方向でないところに根が伸びて、芽の部分も本来の逆向きに生えていますので変な形になってしまうこともあります。
結果的に生育不良になってしまうことも考えられます。
あとは最初はうまく育っていったとしてもその後は未知数な部分がありますのでできれば表向きに伸びていったものが望ましいと思います。
季節も合わせて気を使っておく
時期にもよりますが、いくら根や芽が出てきたとしても葉挿しの管理がしにくい時期というのがあります。
それは「真夏」と「真冬」です。
真夏の直射日光と真冬の氷点下には注意が必要です。
直射日光や霜が降りてしまうと当然ボツが発生してしまいます。
せっかくの葉挿しがおしゃかになってしまうのも残念なことですね。
私は葉挿しを作る際、主に鉢皿の上に乾燥した培養土などを少し用意して、その上に葉を並べていく方法を取っています。
本などで紹介されている別の方法として、葉挿しを直接土の中に挿してしまう方法もあります。
葉の根元を土に挿して並べていく感じですがあまり私はやりません。
個人的に通年同じ方法で葉挿しを管理するなら、芽と根がある程度しっかり出てきてから土に植え替えを行った方が失敗が少ないように感じます。
そして極端に暑い・寒い時期を避けることで失敗を減らすことにつながります。
それに合わせて、さらに失敗を少なくする方法の一つが今回の葉挿しの向きの統一にあります。
どうしてもボツが出たとしてもその数を少なくしようという考えです。
あとがき
すべての葉で葉挿しがうまく成長するとは限りません。
付け根がうまく取れなかったもの、根だけしか出てこないもの、芽が出たが根が全く出てこないもの、葉が変色してしまったものなど絶対にボツは出ます。
そのボツの数を少なくすることはできることかもしれませんがゼロもありえません。
増やしすぎて後で管理が大変になってしまうことも想定しながら、葉挿しにチャレンジしてみてください。
きっと育て方の勉強になることは間違いありません。
葉挿しの成長については、また記事にしていきますのでぜひ参考にしていただければ幸いです。
インスタグラムもやっていますのでそちらもみてくださいね!
また葉挿しについて経過をお届けしていきます。
今回もご覧いただきありがとうございました。