40度の熱を出してダウンした前田です。
皆さんコロナはもちろん、風邪にはお気をつけ下さい!
さて唐突ですが、皆さんはクモって知ってますよね?
じゃあこれは?
クモは昆虫じゃない!!
昆虫の定義の1つに足が6本っていうのがあるんですねぇ。
ちなみにただ単に『虫』というと定義は人類・獣類・鳥類・魚類・魚貝類以外の動物の小さな生き物を指すんです。
で、何の話かというと今回はハダニのお話。
僕が40度の熱を出している隙に僕の可愛いインディカちゃんにハダニが沸いていた!!
チキショー!!
ってことです。
ハダニとクモに何の関係が?
というところからご紹介していきたいと思います。
ハダニは昆虫じゃない!クモだ!
はい、衝撃です。
なんとなくダニって昆虫の仲間のような気がしません?
ダニってクモの仲間なんですって。
足が6本じゃなく8本あります。
体長が0.3mm~0.8mmほどの大きさで、食植性。
一生を葉の上で過ごします。
クモなんだから他の虫食べてよ……。
アブラムシとかヨトウムシとか!
ここから少し恐ろしい話。
ハダニの雄は単相、即ち遺伝子が複数本で対になっていない(1番染色体が1本、2番染色体も1本、……)のです。
で、雌は複相、遺伝子が2の倍数で対に(1番染色体が2本、2番染色体も2本、……)なっています。
何が恐ろしいかと言うと、雄は単相なので雌は交尾しなくても雄を産めるのです。
増え放題です。
雌を産むためには雄と交尾しなければなりませんが、数を増やすだけ(雄を増やす)だけなら単体で行えてしまいます。
多肉植物にとっちゃ雄だろうと雌だろうと食害する害虫です。
こんな恐ろしいことはありません。
そういえばナメクジも似たようなもんだったな……。
多肉植物が好きな僕ですが、コケも好きでして。 植木鉢でコケを栽培してるんですよね。 植えてあるツツジの根元の日陰で栽培しているんですが、ある日ふと植木鉢をずらしてみると植木鉢の下の地面に白っぽく透明な直径1~2mm程度の卵を発見[…]
多肉植物にたかる虫はこんなんばっかか!?
閑話休題。
ここで僕が注目したいのは『クモ』であるということです。
ハダニは糸を張ります。
他のクモのように獲物を捕まえるためではありませんが。
即ち、クモの巣のようなものを見かけたらハダニがいると思って要チェックということです。
ハダニが発生したら
ハダニは乾燥に強く、水に弱い性質があります。
なので、ハダニが出たら葉に水をかけて溺死させます……。
って、やれるかいっ!?
ただでさえ蒸し蒸ししているこの梅雨時期に!
溶けるわ!!
ただでさえ葉に水がかからないように注意しながら水やりしてるのに!
多肉植物以外の植物だったら水で殺虫しますが多肉植物だとそんなこと恐ろしくてできません。
いや、良いんですよ?
多肉部屋があって空調完備で温度湿度バッチリなところなら。
そんな贅沢なことできる人ばかりじゃないんですよ。
僕だって肩身の狭い思いをしながらコツコツ多肉を増やし、家周りの雨にさらされないスペースを確保し、嫁さんにお小言頂きながらしぶとく栽培しているわけです。
時に娘が多肉の鉢を転がし、時に息子が多肉の鉢を転がし。
時に嫁さんが多肉の鉢を転がし、時に母親が多肉の鉢を転がし。
時に自分でも転がす。
そうして過酷な環境を多肉ちゃんたちは生き抜いているのです。
そんな多肉植物たちの生存率を上げるために少しでも気を配ってあげたいところです。
なんと言っても一番良いのはハダニに効く殺虫剤です。
何でも良いわけではありません。
上でも書きましたが、ダニは昆虫じゃありません。
昆虫用の殺虫剤を撒いても効きません。
代表格はやはりベニカXファインスプレーですよね。
過去にYASU氏が紹介記事を書いています。
皆さんこんにちは。 多肉植物の育成はうまくいっていますか? 当サイトでは、とにかく枯らさないことを大前提としての管理をしています。 枯らしてしまっても良い経験にはなりますがビギナー・初心者の方が枯らしてしまった場合、管理が[…]
厄介なことに、ハダニは薬に耐性を持ってしまうので、何種類かをローテーションして使うことをオススメします。
あと、念のためハダニが周りの植物に移っていないか確認し、ハダニにやられた多肉ちゃんは隔離しましょう。
歩き、あるいは糸で風に乗って他の植物へと領土拡大していきますので。
まとめ
ということで今回はハダニについて書きました。
僕が高熱でフラフラになっているところに盗人猛々しくやってきたハダニたちにイラッとしたので速攻記事にしました。
マスクして咳をしながら書いてます。
ハダニじゃないけど家の中で隔離されてます。
ハダニは昆虫ではないので、ちゃんとハダニ用の殺虫剤を使いましょうということと、薬剤耐性が付くのでローテーションして殺虫剤を使いましょうということ、そして周囲への感染拡大の確認と隔離が大事です。
一応、他にも潤滑油に乳化剤を添加したものでハダニを包んで窒息させる方法なんかもありますが、殺虫剤の方がお手軽なので良いと思います。
あと、テントウムシが天敵らしいですが首輪で繋いどく訳にもいかないですし。
やはり殺虫剤が一番で。
葉の表面だけでなく、裏面も忘れずに殺虫してハダニから多肉ちゃんを守ってあげてください。
そして皆さんも自分自身を守ってくださいね~。
風邪引くなよ~。