皆さんは何の多肉植物が好きですか?
王道のエケベリア?
美しい窓のハオルチア?
植物とは思えないようなリトープス?
医者要らずのアロエ?
ひと口に多肉植物と言っても多種ありますよね。
そんな中、最近出てきたマンガベってご存知ですか?
マンフレダとアガベのハイブリッド種です。
今はまだ認知度がそんなに高くないですが、これからもっと普及すると睨んでいます。
そんなマンガベを今回は解説していきます。
マンフレダとアガベのハイブリッド
マンフレダとアガベの属間交雑によって生まれました。
まぁ、アガベはわざわざ解説する必要もないメジャーな多肉植物ですよね。
でも……。
マンフレダって聞き慣れないですよね。
僕も実物を見たことがありません!
が、解説します。
マンフレダの特徴
アガベの類縁種でリュウゼツラン科(あるいはキジカクシ科)を構成する一つです。
生息域はアメリカ南西部や中央アメリカ、メキシコなどで、乾燥した地域で生息しています。
形はアガベに似ています。
波打ったような形の葉を持っていたり、ちょっと毒々しいような色の斑模様があったりします。
原種は24種類以上あるとされていますが、中には絶滅危惧種で採集することができないものもあります。
交配が容易な植物らしいです。
サポゲニンという物質を含むので古くは石鹸の代わり(界面活性作用があり、水と合わさって泡立ちます)に使われていたこともあったようです。
抗ウイルス効果や抗ガン作用などに注目している製薬会社もあるそうです。
一部のマンフレダは良い香りがするそうです。
いつかは実際に匂いを嗅いでみたいですねぇ。
生育力が強く、多くが1mほどの大きさにまで成長します。
アガベの特徴
アメリカ南部や中南米に生息しているアガベ。
まず挙げたいのは丈夫さです。
寒さに弱い多肉植物の中では耐寒性があるほうで、0℃の気温に耐えることができます。
ただし、霜に当たらないよう工夫は必要ですし、できれば室内に避難してあげるのが良いでしょう。
また、害虫が付きにくいですが、全く付かないわけではありません。
カイガラムシなどに注意しましょう。
多少の耐陰性もありますので、室内で育てることも可能ですが、屋外で育てた方が元気に育ちます。
そして長寿です。
センチュリー(世紀)プランツと言われるくらいで、その花は数十年に1度、あるいは100年に1度しか咲かせないほど。
長く楽しむのにこれほど適した多肉植物は無いと言っても過言ではないでしょう。
ただし、花が咲くと枯れます。
マンガベの特徴
では、アガベと交わったマンガベはどのような特徴を持つのでしょうか?
実はマンフレダとアガベの良いとこ取りなんです!
生育力が強く、大きくしようと思えば数ヶ月で一気に大きくなります。
そんな時には肥料をあげて、一般の園芸植物と同じように育ててあげます。
逆に小さく育てたい時には小さな鉢に植えておき、肥料を制限してあげることで小さくとどめておくことも可能です。
雨にも強く、当然乾燥にも強い。
水を吸い上げる力が強いので他の多肉植物より水をあげても根腐れを起こしません。
小さく育てたい時には他の多肉植物と同じくらいの感じで水を与えてあげれば良いので、他の多肉植物と同じ感覚で育てられます。
これ、凄くないですか!?
多肉植物は乾燥に強いので手間がかかりにくい一方、日本の気候には不向きな部分がありますが、マンガベならば雨にも強くある程度の耐寒性もあるので日本の気候でも対応しやすいのです。
アガベの硬いトゲもマンガベならば比較的柔らかなものになるので小さいお子さんがいても安心ですし。
アガベの美しい形を持ちつつ、マンフレダのゾクッとするような模様を持っていたりして、タニラーの心をしっかりくすぐってきます。
まぁ、僕が手に入れたシルバーフォックスは模様が目立たないタイプですが。
入手方法と価格帯
まだそこまで一般的ではないマンガベ。
比較的新しいハイブリッド種なのでしょうがないですが。
普及していないということは当然手に入れにくいですし、値段もお高め……。
それでも欲しいという方はいるでしょう。
一番手に入れやすいのはインターネット。
実物を見て購入することができないのが難点ですが、ほぼ確実に購入できます。
次はフリマアプリです。
個人のやり取りになるのでどこまで信頼できるかが問題ですが、それがクリアできればインターネットで購入するよりも安く手に入れることができると思います。
最後にリアル店舗ですが……。
花屋さんでもなかなかお目にかかることはないです、今のところ。
唯一見つけたのは茨城県笠間市にあるホームセンター山新!
まさかまさかのホームセンターで見られるとは。(笑)
ここで売っていたのは下記の種類。
・フレックルアンドスペックル
・ムーングロウ
・バッドヘアデイ
いずれも全幅20cm程度でお値段6000円くらいでした。
もちろん大きさや状態によってお値段は変わってくるかと思いますが、小さいサイズでも2000円前後、大きなものや希少種になると10000円を超えてきます。
多肉植物との出会いは一期一会。
出会いを大切にし、時には決断をすることも大事だと思います!
まとめ
ということで、今回は新しいハイブリッド種のマンガベをご紹介しました。
日本の気候でも育てやすく丈夫な品種で、しかも人気の高いアガベとのハイブリッドなので見た目も申し分ない多肉植物です。
新しい品種なのでまだそんなに普及していませんが、マンフレダという交配しやすい種類との交配なのでどんどん新しい種類のマンガベも出てくるでしょうし、今後注目したい多肉植物です。
僕の予想では時が経てばもっと普及するんじゃないかと思っています。
今はまだ高価ですが、もっと普及すれば手を出しやすい価格にもなるんじゃないですかね?
皆さんも注目して見てもらえればと思います。