皆さんこんにちは!
多肉植物の多くの種類で成長期となる秋になりました。多少気温の高い日はまだ続きますが、日差しも強すぎることはなくなり日照時間も徐々に少なくなっていきます。
管理はしやすくなりますが、ビギナーにありがちなのは成長期だからといって水やりを多めにしまうことです。
確かに休眠期の夏が終わると、多肉は水を欲するタイミングが増えます。しかし大幅に増えるわけではありません。
ビギナー向けの水やり方法についてはこちらの記事で解説していますので参考にしてください。
皆さんこんにちは。 多肉植物はとにかく枯らさない環境を作ることが大事です。 実は枯らしてしまう人ほど難しい環境で多肉を育てています。 水はけが悪い土に植わっている 根がたくさんポットいっぱいに張っている 日光が足りず徒長し[…]
基本は多肉の葉を横からやさしくつまんで張りがなくなったり、少ししわしわになってきたかなというタイミングであげてみてください。
けっして2週間経ったからというようなタイミングであげないで多肉の変化を覚えましょう。
だんだんとあげるタイミングがわかるようになれば、あまり気を配らなくても水やりをすることができます。水やりをするために多肉を育てているわけではないですよね?
あくまで多肉がかわいいから、癒されるから育てているわけです。そのために必要なことの1つが水やりです。植物に水をあげるというのは確かに素人園芸の楽しみの一つではあります。私もそうです。
多肉植物の海外の原種は、乾燥していてたまにしか雨が降らない・晴れていてよく日差しが当たる環境で育っているものが多くあります。
たまに恵みの雨が降れば十分なのです。
これまで育成を簡単にする土や水やりに関して考えを投稿してきました。
最終的な結論は初心者・ビギナー・素人が枯らさずに多肉植物を楽しみながら育成することにつながります。
枯らさないことが最優先ですが、管理を気を付ける以前に近道があります。
ビギナーは枯れにくい品種を選ぼう
どんな品種を育てれば枯れにくいのかというのが重要です。
確かに見た目がかわいいといった理由で多肉を選んで購入するというのは大正解です。
品種名なんて知らないけどこれはかわいいなで選んでいいんです。私も最初のうちはそうでした。
見た目ほとんど一緒だけどどれがいいのかわからなかったですし、「エケベリアなんてどれもそこまでかわらないなぁ」と思っていました(笑)
またはレアな品種を買ってもその価値なんてわかりませんし、枯らしてしまっては元も子もないです。
管理が難しい品種ももちろんあります。
これは勝手な考察ですが参考にしてみてください。
結論:グラプト系の多肉植物を選ぶ
先に結論からいきましょう。
エケベリアやセダムと同じベンケイソウ科の植物であるグラプトペタルム、さらにエケベリアとの交配種であるグラプトベリアなど現在ではさまざまな種類があります。
グラプトペタルムの一番オーソドックスな品種で言うと「朧月」が有名です。私の個人的に好きな多肉です。

特徴は何と言ってもロゼット状に生える葉、かわいい花のような見た目。
茎が伸びてきたころは本当に花のようです。
なぜビギナーに向いているのか
まず先に何点かビギナーが多肉を育てる環境について考えてみます。
誰もが全く同じ環境で育てることはできません。
そもそも皆さん住んでいる地域が違います。
日本も全国津々浦々気候も異なります。
気温も降水量も日照時間も違いますよね。
一戸建てにお住いの方、アマートやマンションなどの集合住宅にお住いの方がいます。
植えているのが地植えなのかプランターなのか素焼き鉢なのかも違います。
そして置き場所が違います。花壇、縁側、庭、ベランダ、室内の窓際・・・
ここまで違う状態ですから、プロや上級者と違って「あえてこうする」というよりも「ここにしか置けない」とか「ここでもいいかな?」といった状態で多肉の育成環境が決まります。
つまり多肉植物は強い・枯れないとイメージを植え付けられている人もいると思いますが、適した環境においてあげないと結構簡単に枯れます。
そういった育成環境の違いをあまり意識せずとも管理がしやすい品種がグラプト系ということになります。
グラプト系がおすすめの理由
まず、暑さと寒さに強いこと。これはとても重要です。
管理する場所が限られている方にはさらにメリットになります。
暑いからといって日陰に避難させたり遮光をしっかりと行えない環境にあるという場合に有効です。
冬はさすがに霜が降りない場所で管理をしてあげたほうがやさしいですが、極論そういった環境でも生き抜ける品種なのです。
エケベリアやセダム、直射日光にあまりおすすめできないハオルチアなど、ビギナーが比較的お店で目にする多肉植物は見た目はとてもかわいいです。私も好きです。
けれど意外と品種によって夏の日差しに弱かったり、寒さに耐性がなかったりします。
買うなと言っているわけではありません。
まだビギナーのうちにわからないまま枯らしてしまうのであれば、まずは枯れにくい品種から育ててみてはという提案です。
グラプト種をは鉢植えで単独で植えるのも良し、寄せ植えにするのも良し、地植えにされる方もいますね。

ぐんぐん茎が伸びて横から子株も出てきますので、育成しているなという感じがとてもします。
もちろんグラプトの中にもたくさんの種類があるので、見た目の好き嫌いや色の良し悪しがあるのでそこは好みで選んでいただければと思います。
伸びてしまった部分が気になるレベルになったら、バッサリカットして挿し芽にすることで増やしたり、親株をスマートにすることができます。葉挿しにするのもおすすめです。
挿し芽や葉挿しがしやすいというのはメリットと捉えてください。
もし何か環境に合わなかったり、元株が腐ったり傷んだりしても、大丈夫な部分だけ救出して復活させることが容易にできるということです。
唯一気を付けること:湿気にあまり強くない
気を付けるのはこれだけでいいです。
あまり細かいことを考えずに育ててみて欲しいのですが、水やりは水やりについての記事を参考にしていただければ十分同じイメージで大丈夫です。
問題は雨ざらしにできればしないこと・梅雨の時期の管理です。
原種は北米が原産で、気候的にあまり雨が降らないので、そのおかげで生命力が高い品種なのでとても強いのです。
ただ日本の気候においては梅雨の時期が得意ではありません。
梅雨の時期になったら他の品種よりも水やりをほぼしないようなイメージで管理しています。
ただ基準はあくまで葉がしわしわになってきたか、または横から葉をやさしくつまんで柔らかくなっている場合です。それは変わりません。
雨ざらしになっていない場所で管理して、水やりをきちんとしたタイミングで行うためには土が大切です。
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こちらの記事も参考にしてみてください。
管理は土の水はけがよいことが大前提になります。
絶対に買ってきたポットの土のままで管理することだけはやめましょう。
ホームセンターで売っている多肉植物の培養土でももちろん大丈夫なので、植え替えは最低限行いましょう。
あとがき

まずはひとつお店で買ってみてください。おそらく管理のしやすさだけでなく見た目もかわいいので好きになってもらえる品種だと思います。
好みはもちろんそれぞれ違いますが、育成のサイクルを覚えるということには一番適しているのは間違いありません。
鬼門はやはり夏と冬です。
お店でこれグラプト系かな?とわかるようになったら、また買い足して寄せ植えにしてみるのも楽しいです。
少し大きな鉢を買って、ブロンズ姫や姫朧月、白牡丹を寄せ植えにしてもかわいいですね。
とりあえず買ってきたばかりの多肉は植え替えをしたほうが管理がしやすいです。以下の記事で解説しています。
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そして植え替える土についての解説もしております。ぜひ参考にしてください。
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とにかく枯らさないで多肉を楽しむことが先決です!育てやすい品種を買って育てやすい環境にするのが一番の近道です。
また次回の記事でお会いしましょう。