皆さんこんにちは。
多肉植物の育成は、もちろん毎日気にかけてあげられれば一番良いのですが、忙しい毎日なかなかそううまくはできません。
特に夏の時期は、休眠期に入っている多肉植物の植え替えなどはあまり適した時期ではありません。(買ってきた苗の植え替えはします)
夏場の直射日光を受けて多くの多肉は、きちんと管理していても下葉は枯れてしまうのが普通です。
ぐんぐん伸びてきたものもあまりいじらずに、少し夏の暑さも和らいだかなというタイミングで手入れをしてあげるのが良いでしょう。
人間的にも暑い時期に植え替えしていたら汗がだらだらで熱中症になってしまいます。
ちょうど子株がたくさん増えた紫麗殿と、ぐんぐん伸びた乙女心がありましたので今回は手入れをしていこうと思います。
紫麗殿は子株を株分けにします

我が家のパキフィツムの紫麗殿(しれいでん)です。いくつかある中でこの株はとてもたくさんの子株を付けています。
比較的育成が楽で見た目もぷくぷくしてかわいいのが良いですね。
水やりもあまり神経質になる必要もないです。
私は日数でのルーティンで水をあげるのではなく、下葉を親指と人差し指で軽く横からつまむ感じで状態を見ます。
少し張りがなく柔らかいなと思ったら水やりのサインです。水を欲していなければ結構パツパツになっていますのですぐに違いが判ると思います。
水やりはこちらの記事を参考にしてください。
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比較的多くのお店で売られているので気になった方はぜひ育ててみてくださいね。
子株が育ってくると、横にどんどん広がってきます。
重さで垂れてきてしまうぐらいになったら株分けをしてそれぞれ植え替えていきます。
とりあえず鉢から外して土を落としていきます。

この時に枯れていないか、腐っていないか、虫に食われていないかチェックしておきましょう。

これを切るのではなく、根本のあたりをもって分割する感じです。
別な株を同時にやったんですが、こちらの方がわかりやすいかもしれません。


子株が成長すると子株の下から新たな根が出てきます。ある程度育つとその新しい根から独自に水を吸い上げるので、親株からもらう必要がなくなります。
するとつながっている接続部の根本は細くなりそのうち完全に独立したものも出てきます。
上の写真の株はまさにその感じで接続した部分を無理やり切ったりもいだりしていませんが、少し引っ張ったら取れる状態になっていました。
もし株分けして接続部がうまく取れなくてカット、またはちぎれたような感じになった場合は、2~3日断面を乾燥させてから植え替えれば大丈夫です。
乾燥していない状態で植え替えてしまうと腐ってしまったり病気になる可能性があるので気を付けましょう。
最初にお見せした株もうまく取れたところと取れなくてカットしたものがあります。

植え替えの際根っこは太い部分(主根)以外取ってしまう方とそのまま残す方がいます。
私は普段は比較的残すのですが、今回は親株と子株の大きさが同じぐらいになっていて根が絡み合ってしまっていたので少し根を整理、、そして子株側の接続部があまり状態が良くなかったものをカットして植え替えをしようと思い根をたくさん取りました。
状況に合わせて取ったり取らなかったりとなります。
カットした部分は数日乾燥させてから植え替えをしようと思います。
伸びた乙女心をカットして植え替え

まさか夏の間にこんなに伸びてしまったのは、我が家のセダム乙女心です。
見た目もかわいいので育てている方が多い品種ですよね。
管理は比較的どころか本当に楽なんです。
水やりも先ほどの紫麗殿と同じく葉を指で軽くつまんで張りがなくなってきたら水やりをするイメージです。
セダムの葉挿しは比較的成功率が低いのでおすすめしませんが、伸びたところを大胆にカットして挿し芽にして増やすことができるので楽しく育てることができます。
今回は鉢植えを新調しましたのでカットしたら親株の植え替えもしていきます。

先に伸びている部分をカットしてから土を落として植え替えという方法も取れますが、株分けができる可能性もあったのでまずは土を落として根本を見てみることにしました。
結果的には株分けはできなさそうだったので伸びた部分のカットにしました。これも状況に応じて行えばよいですし、正解も不正解もありません。

セダムは放置すると気づいた時にはたくさん増えているぐらいの品種です。
伸びすぎて不格好なのもかわいくないですし、秋は成長期なので一層伸びてきます。
今回は大胆にカットしました。カットした部分は数日断面を乾燥させて別な鉢へ挿し芽にします。


このブレンド土は鉢底石もいらないレベルの土なのでそのまま入れていきます。
状況に合わせて肥料と害虫対策の薬を土に適量混ぜます。土について、肥料と病害虫対策についてはこちらの記事を参考にしてください。
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さっぱりしましたね。これで秋の成長期に伸びてしまっても大丈夫です。
補足
春や秋になったからすべてカットしたり株分けしたり植え替えをしなければいけないわけではありません。
成長して鉢が小さくなって窮屈そうにしている、上にぐんぐん伸びて重さで垂れ下がってきている、親株の状態が悪いので子株をカットして再生させるなど状況に応じて行えば良いものです。
そういったことがなければ、枯れた下葉を取り除いたり薬や肥料を与えたりとメンテナンスレベルで十分です。
特にビギナーの方はあまりやりすぎないことが重要だと私は思います。
やったことが裏目になるよりほどほどが肝心で、むしろ何もしないほうが枯れないかもしれません。
少し枯れてきている、黒く変色している、腐っていているなどの状態はもちろん何かしらの処置が必要ですが、雨ざらしにせず水やりもほどほどに管理していればむしろ枯れることは少ないです。
より良い状態を保つための作業を今回は紹介しました。
増やすための作業という見方もできますが、親株を切ったり分けたりして元の状態ぐらいに戻してあげるようなイメージで私はおこなっていました。
もちろん葉挿しや挿し芽にもできますが、置き場所のスペースの都合も人によって様々です。
多肉は管理がうまくいくとどんどん増えてしまいますので、増やしたくはないという方は適度にカットした部分・分けた部分は処分しても良いと思います。
また植え替えや手入れをする際は記事にしていきます。
今回もご覧いただきありがとうございました。