月兎耳(つきとじ)の基本情報

ベンケイソウ科カランコエ属。
春秋型の多肉植物です。
夏と冬は成長が止まり休眠します。
学名はトメントーサ、流通名としてウサギの耳などで呼ばれています。
アニマル系の代表格と言える品種です。
葉の縁にある黒い模様の出方が違う別品種があります。
真っ白な毛に覆われた福兎耳や茶色の毛のチョコレートソルジャー(孫悟空)、黒縁が繋がっている黒兎耳などがありますよ。

月兎耳の特徴としては緑の葉で滑らかな曲線、点々とした黒縁です。
星兎耳は葉の形がギザギザでギザギザの頂点が黒くなっています。
黒兎耳は黒縁が繋がっているので、そこで月兎耳と区別しましょう。
マダガスカル原産です。
特徴はなんと言っても葉に生えた産毛!
アニマル系と言うだけあって動物の毛皮そのもの!
個人的にはぬいぐるみの耳を連想してしまう触り心地なんですけどね。
育つ環境について
日光大好きです。
真夏以外は直射日光でOK!
真夏の直射日光では葉が痛む可能性があります。
真夏以外はたっぷりと日の光を当ててあげてください。
寒さには弱いので冬場は注意です。
霜に当たるとダメになってしまうので室内の日当たりが良い場所に置いてあげるのがベターです。
生育に適した温度は5~25℃となっています。
害虫対策
カイガラムシ、ワタムシ、アブラムシなどに注意が必要です。
オルトランDXやベニカXファインスプレーなどメジャーな薬での対処が可能です。
※以下の記事で詳しく解説しています。
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水やり・植える土について
水やりのタイミングは見た目ではわかりにくいです。
葉を軽く触って柔らかければたっぷりと水をあげてください。
成長期は月に数回、休眠期である真夏と真冬はあげても月1度ぐらいです。
定期的な水やりでなく、多肉植物が欲しているタイミングでの水やりをおすすめします。
朝や夕方にあげましょう。
※水やりについてはこちらの記事を参考にしてください。
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あまり水をあげすぎると根腐れの原因となってしまいます。
腐ってしまった場合は大丈夫な茎の所でカットして救出しましょう。
月兎耳は挿し芽が可能です。
屋根がある場所、日当たりが良い軒先などでの管理が望ましいです。
土は水はけが良いものを使用しましょう。
通気性、排水性が高くないと根腐れの原因となりやすいためです。
※多肉植物の土についてはこちらの記事を参考にしてください。
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肥料は必須ではありませんが、緩効性肥料の使用で成長を促進できます。
弱った株などには顆粒の緩効性肥料マグァンプKなどを与えましょう。
もしくは表示基準よりも薄めた濃度の液肥を与えましょう。
与える時期は生長期である春か秋です。
増やし方
葉挿しも挿し芽もできる優秀な子です。
葉挿しなら培養土に葉の付け根が触れるように置いておきます。
元気な葉を使ってあげるのが葉挿しの成功率を上げるポイントです。
元気な葉をもぎるのはもったいない気はしますけどね。
※葉挿しの方法についてはこちらの記事を参考にしてください。
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挿し芽をする場合は茎を切った後、切り口を乾かした後培養土に挿しておきます。
葉挿しも挿し芽も明るい日陰で管理してあげましょう。
根が出るまでに水分を奪われてしまいます。
切り戻しや仕立て直しで葉を取ったり茎を切った際に増やすことができるので是非チャレンジしてみてください。
花
花は春から秋にかけて。
不要な場合は根元からカットすると良いです。
月兎耳はなかなか花を見かけることはありませんが、咲けばカランコエらしい可愛らしい花を見ることができます。
まとめ
アニマル系の代表格、月兎耳の紹介でした。
動物のようなモフモフ具合と触り心地はクセになります。
そもそも多肉植物は葉を愛でるのがメインの楽しみ方ですが、月兎耳の花が見られたらラッキーです。
月兎耳の仲間は結構いるので見分けにくい種類もあります。
特徴をはっきりと見極めてあげれば見分けがつく子もいるので参考にして下さい。
日光大好きですのでしっかり日に当てて可愛らしい姿をキープしてあげましょう。
寒さが苦手なので冬は日当たりの良い室内へ。
葉挿し、挿し芽が可能なのでチャレンジしてみてくださいね。
以上、月兎耳の紹介でした!