このページでは多肉植物の朧月(おぼろづき)について詳しく解説します。
実際に育成している写真も合わせてご覧ください。
朧月の基本情報
ベンケイソウ科グラプトペタルム属
原産地はメキシコ。
春秋型の多肉植物で、夏と冬は成長が止まり休眠します。
学名はグラプトペタルムパラグアイエンセ。
朧月というのは園芸品種名です。
日本では古くから流通しておりメジャーな多肉植物のひとつ。
食用にもなる多肉植物で、肉厚な葉は水分たっぷりで多少酸味があります。
私は実際に食べたことがありますが、食用品種のグラパラリーフもあります。
ロゼット状の葉が特徴。
育つ環境について
できればしっかりと日光を浴びる環境の方が良いです。
耐暑性〇
真夏の直射日光では葉が痛む可能性があります。
ただし比較的暑さに耐えられるので春から外で管理してあれば室内に入れなくても管理可能です。
耐寒性◎
本などでは寒さに強い品種で0℃と書いてあるものが多いです。
気温がマイナスになると葉が凍ってしまう可能性が出てきますので注意しましょう。
葉が凍ってしまうと融けても細胞がダメになってしまい葉または株自体を傷めてしまいます。
秋から寒さに慣らしておけば室内に入れなくても外で管理可能です。
ただし軒下で管理したり不織布やシートを用いて寒さ対策をするのがベターです。
害虫対策
カイガラムシ、ハダニ、アブラムシなどに注意が必要です。
朧月は食用にもなる多肉植物のため、栄養があり虫にも食べられてしまう可能性が大です。
オルトランDXやベニカXファインスプレーなどメジャーな薬での対処が可能です。
※以下の記事で詳しく解説しています。
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水やり・植える土について
葉が水分を欲しているとシワシワになります。
わかりにくい場合葉を軽く触って柔らかければたっぷりと水をあげてください。
成長期は月に数回、真夏と真冬はあげても月1度ぐらいです。
定期的な水やりでなく、多肉植物が欲しているタイミングでの水やりをおすすめします。
※水やりについてはこちらの記事を参考にしてください。
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朧月はあまり湿気に強くないため雨ざらしは避けたほうが無難です。
屋根がある場所、軒先などでの管理が望ましいです。
土は水はけが良いものを使用しましょう。
通気性、排水性が高くないと根腐れの原因となりやすいためです。
※多肉植物の土についてはこちらの記事を参考にしてください。
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肥料は必須ではありませんが、緩効性肥料の使用で成長を促進できます。
弱った株などには顆粒の緩効性肥料マグァンプKなどを与えましょう。
増やし方
葉挿しにとても向いています。
育成スピードはとても速く失敗もしにくい品種です。
※葉挿しの方法についてはこちらの記事を参考にしてください。
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グラプト系の多肉植物は成長ともに上に伸びてしまうので育ちすぎたらカットして切り戻します。
切った断面が乾燥したら土に植える方法、切った断面から根が出てくるまで待ってから植える方法があります。
株分けも可能です。
根を傷めないようにきれいに分けましょう。
朧月の花

4月になると花芽が伸びてきます。
不要な場合は根元からカットすると良いです。
花を楽しむ場合は、株が小さい場合は花芽の重さで茎が痛まないように気を付けましょう。
まとめ
寄せ植えにもおすすめな朧月。
地植えでも鉢植えでもどちらでも育てることができます。
個人的に一番好きな多肉植物です。
毎日のように手入れをしなくてもそこそこの管理でぐんぐん育ってくれる強い品種です。
少し見た目は地味かもしれませんが、多肉植物といえば朧月という方も多いのではないでしょうか。
育てていない方はぜひお店で探してみてください。
朧月の育成から学ぶことは多いように感じます。
ご覧いただきありがとうございました。