皆さんこんにちは(^^)
多肉植物を扱っているお店で、またはご自身で管理している多肉がこんな感じになっていることってありませんか?

あんまり見た目がよろしくありませんね。
これはとあるお店の処分品コーナーです。この状態を徒長(とちょう)と言います。
多肉植物の管理で大切なことはたくさんありますが、その中でも特に水やりと同じぐらい大事なのが、どれだけ日光にきちんとあたっている時間を確保できているかということです。
今回は徒長(とちょう)について解説していきたいと思います。
徒長ってそもそもどういう状態?

徒長している状態の多肉植物は茎がどんどん上に伸びて、下葉が大きくなり葉と葉の間隔が開いてしまいます。
いいのか悪いのかで言いますとはっきり言って悪い状態、悪いというか良くない状態というのが正解かもしれません。
多くの植物は適度に日光を浴びていないとうまく育ちません。
特に成長期の時期に日光が少ないと日光を求めて上へ上へ、下の葉も上の葉に隠れないように大きく、別の葉との間隔も広く変化していきます。
これに合わせて多肉植物の場合日光が少ないと、正常時のその品種の葉の形や色なども保つことができなくなり見た目も大幅に変わります。
徒長していると元の品種がわからないような状態になってしまいます。
季節にもよりますが、よく言われるのは「1日4時間は日光に当てたほうが良い」「西日よりも朝日が昇った時間からあたるような場所」が望ましいと言います。
私は多肉農家さんから直接そう教えていただいたので、ネットでよく見る情報も間違っていないなと思います。
ちなみに多肉植物以外の植物も徒長します。
我が家の庭にあるピーマンもあまり日照時間が長くない場所に植えてしまったのでどんどん上に伸びてしまいました。
しっかり実をつけてくれているので良しとしますが、来年はその場所に植えることはやめておきます。
そもそも徒長の原因って日光だけ?

日照不足の他にも徒長する場合があります。
一般的な植物全般ですと、水やりを多くしすぎている状態でも徒長やすくなります。
しかし多肉植物に限った話で言うと、水やりのしすぎの時点で徒長するより腐ってしまい枯れてしまうのが先かもしれません。
多肉植物は海外の自生している原種は乾燥していてたまにしか雨が降らないような地域に生えているものが多いです。
そのため適当にまたは無知で適さない水やりをしてしまうと、腐って枯れてしまう原因になります。
徒長以前の問題です。
徒長は枯れてはいないですし、良くない状態なだけです。
そもそも梅雨が長引いて日照不足の年は気を付けていても徒長しますので仕方ない部分もあります。
特に今年が良い例です。
あとは肥料のやりすぎでも徒長の原因になります。
多肉は極論水があれば育てることができます。
肥料を使う理由としては弱っている植物を少し良い状態に近づける、または成長期に大きく育てたいなど狙いがあって適度に使用するものです。
しかしきちんと使用量を図ったりタイミングを見て使用する方ばかりではないのが現状です。
これぐらいだろうと適当に与えた肥料が少ないならまだしも、多いと肥料やけの原因になって枯れてしまったりという危険もあります。
せっかく肥料をあげて枯れてしまっては本末転倒です。
特に窒素を与えすぎると茎や葉が成長しやすくなります。
徒長したらもうダメ?

ダメということはありません。
そこまで深刻ではないのであればそのまま楽しむのもありです。
やってはいけないことはいきなり今まで置いてあった場所から、日光が当たり続けるような「日当たりの良い場所」にかえてしまうことです。
徐々に慣らさずにいきなり特に夏の時期などに日光に当ててしまうと枯れてしまうこともあります。
徒長している状態になった多肉は、日に当たる時間が不足した結果、日光に弱い状態になっているのです。
つまり徒長している状態というのは植物としては弱っている状態ということです。
なので徐々に時間を決めて日光に慣らしていくか、半日陰のような場所に置いてみることで様子を見るのが望ましいです。
先ほども言いましたが良いと思ってした行動で枯らしてしまったら本末転倒です。意味がありません。
あとがき
あまり見た目も状態も良くないという場合は、真夏と真冬の時期を除いては葉挿しを試みたり良いところをカットして挿し芽にしてみたり再生を図るというのも手だと思います。
ほっておいて治るものではありません。
仮に日光に当てたから伸びた部分が縮まるわけではありません。
徒長してきたというのは何かしら多肉からのサインでもあります。
多肉の状態を確認することで状態がわかるようになると楽しくなってきます。
今回もご覧いただきありがとうございました。
また次回何か参考になる記事を書いていきますのでよろしくお願いいたします。