多肉植物が好きな僕ですが、コケも好きでして。
植木鉢でコケを栽培してるんですよね。
植えてあるツツジの根元の日陰で栽培しているんですが、ある日ふと植木鉢をずらしてみると植木鉢の下の地面に白っぽく透明な直径1~2mm程度の卵を発見。
ダンゴムシもその周りにいたからダンゴムシの卵かと思ったのですが、調べるとナメクジの卵だったわけですよ。
ナメクジといったら多肉植物を食べるタニラーの敵です!
これは放っておけない!
というわけで今回の記事です。
そもそもナメクジって何者?
害虫と書きましたけど、虫じゃないです。
見た目からして虫じゃないですけど。
じゃあ何よ?
はい、貝の仲間です。
貝殻が退化してあんな姿になってます。
多肉植物はもちろん色々な植物を食べるので園芸家全ての敵です。
植物にとっても厄介ですが、ナメクジには寄生虫がいるので人間にとっても厄介な害虫なのです。
死に至ることもある寄生虫で『広東住血線虫』と言います。
厄介なことにナメクジが這った後の粘液にもいることがあるので注意が必要です。
直接ナメクジ触る人は少ないとは思いますけど、触ったら手洗いしてくださいね。
ナメクジの生態

ナメクジは雌雄同体です。
二匹いれば生殖が可能です。
しかもお互いに精子を渡しあうので両方卵を産むという。
厄介すぎる……。
しかし、意外と軟弱な生き物でほとんどが水分でできた体は乾燥や熱に弱いですし、切られたり潰されたりするとプラナリアのように再生することが無いので外傷で死にます。
乾燥や熱に弱いのでジメジメとした場所に生息していて活動時間は夜となります。
昼間は植木鉢の下や落ち葉の下などの物陰にいるんです。
なので、日中の熱せられたコンクリートにナメクジを放置すると死にますし、塩をかけて浸透圧を利用してナメクジの体から水分を抜いてやると死にます。
寿命は2~3年です。
その間に卵を200~300個産むと言われています。
天敵はいるの?
はい、います。
コウガイビルという生き物です。

『ヒル』と付いていますがヒルの仲間ではありません。
またスズメバチやアシナガバチもナメクジを捕食するようです。

でもナメクジを撃退するために飼うわけにもいきませんよねぇ……。
対処法
ナメクジやナメクジの卵を見つけたら物理的に傷つけて殺すのが手っ取り早いですが、なかなかグロテスクですよね。
乾燥や熱に弱いので熱々のコンクリートに放置するのも手ですし、ガスバーナーで焼き殺すのもありです。
熱湯でもOKです。
塩をかけるもの良いですが、植物の周りで塩は撒きたくないところです。
あとはビニール袋に入れて密封、ゴミとして捨てる方法もあります。
ここまでは対症療法。
まずはナメクジを寄せ付けないようにしたいところ。
ナメクジが苦手にしているものの1つに銅があります。
そう、金属の銅です。
植木鉢の下に銅版を敷いたり、植木鉢に銅線を巻き付けたりします。
他にもカフェインを嫌う性質があるようなので、コーヒーを抽出した後のガラを撒くのも効果があるようです。
植物に直接対策をするならば木酢液が有効です。
ただし濃度には注意してください。
濃度が濃すぎると植物にも毒になります。
とまあ、ここまで方法を列挙しておいてなんですが、ナメクジ用の殺虫剤を使うのが一番手っ取り早いんですけどね。
そこでオススメなのがハイポネックスで出している『ナメトール』。
ナメクジ退治に使われる成分でメタアルデヒドという成分があるのですが、こいつはナメクジに効くのはいいのですが、ペットや小さな子どもが誤って口にしてしまうと中毒症状を起こしてしまうという使い勝手がいまいちな部分があります。
しかし、このナメトールはナメクジ退治にメタアルデヒドを使いません。
燐酸第二鉄水和物という成分を使用しており、安全性の高い成分となっています。
自然界にも存在しているもので、有機農産物にも使えるほどです。
また、雨に濡れても効果が持続するのも嬉しい点。
ナメクジが気になったら是非使ってみてください。
まとめ
植物を育てていると付いてまわるのは害虫問題です。
その中でも今回はナメクジに焦点を当ててみました。
・ナメクジはジメジメしたところに住んでいる。
・雌雄同体で簡単に増えていく。
・熱や乾燥、物理的な外傷に弱い。
・銅やカフェイン、木酢液でナメクジ予防。
・結局薬を使えば手っ取り早いよね。
・ハイポネックスから出ている『ナメトール』がオススメよ。
以上、ナメクジの対処法でした!
皆さんこんにちは。YASUです。 以前多肉植物の病害虫対策グッズの紹介をしました。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://dmtaniler.work/archives/80[…]